P.A.WORKS Blog

2017年本社忘年会挨拶

みなさん1年間お疲れさまでした。
P.A.WORKSにとって今年は大きな転換の年でした。
今年は全員が社員にまりました。
危機意識を持ったみなさんが自主的に、作画部も3DCG部も若手を育てることに今まで以上に組織的に、計画的に取り組んでくれました。
素晴らしいとこだと思いますし感謝をしています。
長年皆さんが育成に取り組んできたことが来春からはカリキュラムとして本格的に導入される段階にきました。

業界全体では作品数の多さに対して力のあるクリエイター不足と、求められるクオリティーの高さから年々安定した作り方が難しくなっていますが、今の育成の取り組みを続けてさらに発展させられれば、業界の大きな流れに慌てず対応できるチームになると思います。

全体的に見れば技術レベルはまだまだこれからだと思います。
今日試写のあった【さよならの朝に約束の花をかざろう】を観ても明らかなように、原画では半分くらいの作画が大変なシーンを井上俊之さんをメインとした上手いフリーのアニメーターが担ってくれて、残りの部分の質を精一杯背伸びをして僕らが支える、というのが今の社内スタッフの役割でした。
そこをしっかり担ってくれたからこそ、この映画が完成しました。
長尺やTV全体の質を保つ為にはそういう役割を担うこともとても大切です。
その役割を担った社内の若手スタッフが、これから中堅・ベテランになって、いずれは作品の中核を担って欲しいと思います。
そして、今の君たちが担ったようなチャンスを若手に与えて面倒を見てやって欲しいと思います。
組織の中で役割は変わります。
その中でP.A.WORKSが作品づくりで大切にしてきたことと技術が継承されていけばいいと思います。

個人的にですが、【さよならの朝に約束の花をかざろう】は僕が現場で指揮をとる最後の作品だというつもりで作ってきました。
これからの作品制作は、辻や相馬、山本、橋本たち若いプロデューサーに担ってもらいます。
30年近く現場で作品を作ってきて、幸せなことに一度も辞めたいと思ったことはないです。作っているときは大変でも、作ることは性に合っているので楽しかった。
この作品に携われてよかった、残せて良かったと思う作品がいっぱい出来ました。
それでも、一番作りたかった、世界の子どもたちの好奇心を刺激するような高いレベルの教育アニメーション作品には辿り着けませんでした。
でもですね、組織で人を育てることの良い点は、自分自身は辿りつけなかった理想に、いずれ次の世代か、またその次の世代が辿り着いて見せてくれるという希望が持てることだと思います。
みなさんがこれから生み出す作品で、いつかそれを見せてくれることを楽しみにしています。
僕自身のこれからの役割は、自立した強い制作会社を作ることにシフトします。
みなさんがしっかりとした作品を作ることができる会社になるよう、次世代の若いリーダーたちと勉強しながら頑張ります。
みなさんはどうか大変な中でも楽しみながら、作品の中で今の自分の役割を精一杯担って、心に残る作品を残してください。

木, 12月 28 2017 » P.A.WORKS Blog

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