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夢のような今を、少しも色褪せずに ♪

 劇場版【花咲くいろは】Home Sweet Homeのテーマ曲―nano.RIPEの新曲『影踏み』の歌詞です。
 今回の「Home Sweet Home」は、TVシリーズ第20話『愛・香林祭』の後のお話です。
「いつも」の賑やかな喜翆荘には小さな事件がいっぱいです。
緒花は古い業務日誌の中に昔の喜翆荘を見つけます。

 TVシリーズもそうでしたが、岡田麿里さんが書く親子三代『四十万の女』の物語は、また特別なものがありますね。
緒花から見た皐月、皐月から見たスイ。
 母と、仕事一筋に生きる人と、女の、3つの顔を持つ一人の女性は、母親の顔だけを望む思春期の少女の内面ではどれほど受け入れ難くも大きな存在なのかと、僕も岡田さんの脚本を読みながら16歳の少女の複雑な心を推し量ってみるのです。
少年から見た父親像とはまた違うのでしょうね。

 それとですね、久々に喜翆荘の人々を見ると、一人ひとりのキャラクターがしっかり生きているんだな、と感じました。
僕ら制作者がストーリーを提供しなくても、彼らは彼らのパラレルな世界でずっと生きているように思えます。
TVシリーズを1クールではなく、2クール、26本作ってきたからでしょうか。
アフレコに立ち会ったときには、彼らのずっと続いている世界、【花咲くいろは】の空気感に満たされた世界に僕らが戻ってきたような気分にさせてくれました。
それが懐かしくもあり嬉しかった。
劇場で観て下さる皆様も、きっとそう感じていただけるのではないでしょうか。

 その世界では、『影踏み』の歌詞のごとく、これからも緒花たちは色あせずに輝いているんでしょうね。

 あ、でも僕らも16歳の遠い昔に感じた『輝きたい』という気持ちが薄れた訳ではありません。
作品を作っていることがいつまでも「あたりまえ」とも思えず、やはりどんなにハードな現場でも『夢のような今』なんだと、こんなに歳をとっても恥ずかしくもなく思えるし、そう思えるうちに『色あせない』この【花咲くいろは】のような作品を1本でも多く作ろうと思うのです。

月, 2月 11 2013 » P.A.WORKS Blog

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