P.A.WORKS Blog

あのとき順番を間違えたんだ

「実は【スターウォーズ】を見たことがない」
そう告白するとみんなビックリします。
映像制作の仕事をする者として恥ずかしくはないか?
僕も『そうかな』とは思うのですが、告白する度あまりにみんなの呆れっぷりが激しいので、潔くこのまま通そうと思い今に居たります。
何故【スターウォーズ】を日本公開年に見なかったのかと考えてみると…
1つ、思い当たるフシが。

 小学5年の年、僕のクラスに転校性の鈴木君がやってきました。
鈴木君の部屋にはSF小説がズラリと並んでいました。
SFに興味の無かった僕に鈴木君が激しく薦めてくれたのはアーサー・C・クラークの【地球幼年期の終わり】(幼年期の終わり)。
背伸びして読んだものの解りませんでした。
「じゃあどんなSFなら好きなの?」
「もっと実際に起こりそうな事件の方が好きかなあ」

 中学に上がると鈴木君は映画に誘ってくれました。
SF映画の傑作がリバイバルされるから見に行こうと。
【2001年宇宙の旅】でした。
冒頭から「あの黒い板何?」
チンプンカンプンでした。
「キューブリック監督が、この映画は一度見ただけで理解されたら失敗だって言ってるからもう1回観なきゃ解らないよ」
続けて2度観たのですが、真剣な鈴木君の横で僕は気を失っていました。
気が付くと色とりどりの光線の中を突き進んでいました。
あの時、SFは僕には理解できないジャンルだと悟ったんじゃないだろうか。

 そんな鈴木君が今度は誕生日に【スターウォーズ】のEPレコードをプレゼントしてくれました。
これは大変気に入って、僕は映画のサントラを集めるようになりました。
でも、映画を観てみようという気分にはなれませんでした。
僕はSF入門の順番を間違えたんじゃなかろうか。
【スターウォーズ】から入っていたら、警戒心を今ほど持たなかったかもしれない。
苦手意識をつくらないための順番は重要ですよね。

月, 1月 14 2013 » P.A.WORKS Blog

Top Footer