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50を過ぎてから

 10月29日は【RDG】篠原俊哉監督の誕生日でした。
写真のケーキのチョコレートプレートは、キャラクターデザインの芝美奈子さん描き下ろしです。
 ペンギンに追いかけられるカメラを持った篠原隊長のイラストです。
食べちゃうのは勿体ないですね。

 篠原監督のペンギン好きはスタッフ間で知られていて、監督へのプレゼントも全てペンギングッズ。
その夜、ペンギンに囲まれた至福の監督は、童心を失わないダンディーな’59年生まれなのであります。
おめでとうございます。

 最近昨日のことはすぐに忘れてしまいますが、三才の頃の狭い世界の冒険と、小さな事件とワクワクとした記憶は、今でもわりとはっきりと思い出すことができます。
あの頃の好奇心と発見に満ちたワンダフルな体験を、そのままの感性で映像にしてみたいと思うのですが、果たしてこの先もずっと覚えていることができるのだろうか。

 僕はビールが全く飲めない理由を、苦味を感じる味蕾が子どもの頃のまま残っているからだと個人的に結論付けていまして。
もし、ビールを美味いと感じる日がくるとすれば、もう子どもの感性で創作するには大切なものを失ってしまったということなのだ、
と、その日が突然やってくるのを恐れているわけです。
半分は飲めない言い訳ですけど。

 最近知ったのですが、【RDG】原作者の荻原規子さんも篠原監督と同じ年のようです。
1988年に出版された著書【空色勾玉】のあとがきに、【ナルニア国ものがたり】の著者C・S・ルイスについてこう書かれていました。

 五十をすぎてこういう大人に育つ人もいる、こういう大人にわたしもなりたいと思いました。わたしも早く五十すぎになって、自分が少女の心を失っていないことを早く証明してみたい、などと考えたものです。

 では僕も、50歳を過ぎてからそんなアニメーションが作れるように夢をみよう。
セリフでは表現できない幼児の好奇心と興奮を表現してみたい。
もっともっと表現力が豊かな作画、アニメーションが本来持っている、生命力を伝える技能レベルに到達しないとね。

水, 10月 31 2012 » P.A.WORKS Blog

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