P.A.WORKS Blog

第六十六夜

こんばんは。

 

明日は東京が大雪の予想みたいですね。

子供の頃は雪が振るとなると大喜びしたものですが、

今となっては、ただ単に歩きにくい上に滑るし、寒いし…。

さらに仕事上も、富山からの宅急便が遅れる、回収の車の運転が危ない、電車が止まる…。等々。

  

何も考えずに雪だるま作っていれば良かった頃が懐かしい…。

と、そんな弱気な事ばっかり言っていられません!!!現場は最終話に向け、突き進むのみであります。

   

さて、本日は、そんな誰しもが過ごした子供の頃の怪談話をお届けします。

 

 

 

 

  

 

あれは小学生だった頃―

 

真夜中、ふと目が覚めた。

 

カーテンの隙間から差し込む月明かりで柔らかな陰彩のコントラストに彩られた壁紙、そして天井。

  

そこに一際大きく浮かび上がっていた黒い影…

 

黒い円は机上の地球儀の影。

 

 

 

 

 

 

しかし、そこから生えるように伸びた影は人の上半身に見えた。

 

 

 

 

 

 

部屋には自分一人だけ。

 

布団に寝たままの状態の自分の影が天井に映るはずがない。

 

そんな冷静な判断が当時の自分の頭で働く事はなかったように思う。

 

ただぼんやりと何も考えずにその影を見つめていた。

 

 

 

 

 

 

 

やがて、人の形をしたその影が動き始めた。

 

 

 

 

 

 

両手を無意識に動かしていただけだったかも知れないし、上半身の全体をよじるように揺らしていたかもしれない。

 

とにかく、その時の自分にはそれが地球儀から懸命に抜け出そうとしているように見えた。

 

あの時、体を起こして机の上の地球儀を振り返っていたら、何が見えたのか…今も時々そんな事を考える。

 

 

 

 

 

 

【一言コメント】

得体の知れない「影」ではなく、壁に映った「影」

それはそれで、実体として存在している恐さがありますね。

自分も子供の頃ですが、祖母の家で、夜中、トイレに向かう途中、

ふと、リビングを覗くと、人影に「おいでおいで」をされた事があります。

めちゃ恐くなって布団に逃げ帰りました。

  

次の日、誰に話しても「おばあちゃんが寝ぼけていたんでしょ」と言うのですが、

どう考えても、あの「影」の動きは祖母ではないと確信を持っていました。

あの「影」は誰だったんだろ…。

  

  

 

「気をつけた方がいいよ…もう抜け出てるかもしれない」

 

火, 2月 28 2012 » Another怪談百物語

Top Footer