P.A.WORKS Blog

恋文を書くように

「手紙」という単語には温かさを感じますね。便箋に向かう書き手の姿を想像させるからでしょうか。
手紙形式の小説や、作家の書簡集を手に取りたくなるのは、登場人物に感情移入しやすい語り口だったり、書き手の人柄に触れたいからかもしれません。

 森見登美彦の【恋文の技術】を読み直しまして。
数年前、【花咲くいろは】のシナリオハンティング石川県巡りの祭、ついでにこの小説の舞台が見たくなって、能登鹿島駅から西岸駅をシナハンコースに入れたんですね。
それが湯乃鷺駅に隣接する駅名につながったことは以前のブログでちょっと触れました。

 この小説、石川県能登鹿島臨海実験所に派遣された京都の大学院生が、ひっそりと淋しい環境でクラゲの実験に明け暮れる日々に耐えられず、京都の知人に手紙を出しまくり、返信を強要するお話です。
それなのに、憧れの女性に想いを伝える手紙はいっこうに書けず、失敗書簡は手元にたまるばかり。
そこから主人公は、恋文を書くときの九つの心得に至ります。

一、阿呆を暴露しないこと。
一、賢いふりをしないこと。
一、おっぱいにこだわらないこと。
一、詩人を気取らないこと。
一、…

 全て会得したい人は小説を読んでみてください。
どれもアニメーション作品がよく陥る、あるいは確信犯で陥る特徴ですね。
作品は恋文を書くようにってことか。

火, 5月 22 2012 » P.A.WORKS Blog

Top Footer