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最良のテキスト

先週に続いて制作会議の議題はリテーク改善案について。
司会のマツジュンが順番に発言を求め、みんなでアイデアを出していきます。
とりあえず46個のアイデアが出ました。
 僕も発言の順番が巡ってくる間に考えました。頭にあったのは先日読んだ【奇跡の教室】です。
『俺たち制作にアニメーションの知識が全然足りないんじゃね?』
制作にとって最良のテキストは何かを先週末から考えていたのですが…
『ひょっとして、リテークは制作育成にとってアニメーション制作全体を把握する最良のテキストなんじゃね?』
ふと思い浮かび発言してみました。

 【リテーク】という言葉はマイナスイメージです。言い換えれば【不良品】みたいなものです。制作工程でリテークが出れば、限られた制作スケジュールの中で対応に追われます。今抱えている仕事の納期にイレギュラーなリテーク修正業務が追加されます。
 ラッシュチェック後に、どのセクションがどんなリテーク対応をするかを検討して、短時間で素材を振り分けていきます。ヒリヒリする納期に追われてとても時間の余裕はありません。

 が、しかし、です。「このリテークは何に起因するものか」を、一つずつ慎重に、深く、広く検討することができれば、たった一つのリテークからいろんなものが見えてくるのではないかと思いました。
通常業務から切り離して、この勉強会に近い制作会議のような場でなら、一つのリテークからアニメーションの知識を大きく広げられそうな気がします。
そのリテーク原因の背後にある育成問題、表現の問題、コストの問題、モチベーションの問題、市場環境の問題etc…。それらを制作が考えて、スタッフの話に耳を傾けることで、アニメーション制作の知識は飛躍的に向上するんじゃないか。全体を把握したバランスのとれた改善案、制作力が身につくんじゃないか。

 リテーク原因は、表面的には単独セクションのテクニカルミスのように見えても、実は繋がっている制作工程の中でいろんな要因がお互いに作用しているはずです。それを炙り出したい。リテークをマイナスイメージではなく、アニメーション制作の好奇心と探究心を刺激する【制作最良のテキスト】にできるような気がしてきました。
多くの失敗をなおざりにしないことと、少しの成功体験が制作を成長させるのです。

 マツジュンの司会は次のステップに移りました。46個の改善策をそれぞれ取組に要する時間と難易度で分類してグラフにするようです。重要度もあるといい。
そのグラフから優先順位と実行の担当者を決めて改善に着手したいそうです。
僕からの要望は一点。担当者は一人にしないほうがいい。3人くらいのチームで取り組んでほしい。

 それとマツジュンから、約1時間30分の会議はリラックスできるように各自飲み物持ち込み自由にしましょうと提案があったので、保温水筒を買うことにしました。最近色んな味の紅茶がマイブームです。

木, 5月 24 2012 » P.A.WORKS Blog

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