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予想以上に興味津々

 以前制作会議で「もっとアニメーションの知識をつけよう」と発言した手前、言い出しっぺの自分がその取組担当役に手をあげたわけです。

1週間前に制作全員に二つの課題を出しました。
① いま興味を持っている対象は何か?
クリエーターのこと、セクションのこと、起源、歴史、制作現場のこと、制作会社のこと、クライアントのこと、市場のこと等、回答はいくらでも可。

② 先輩から新人制作に対して。アニメーション業界で仕事をする上で知っておいてほしい知識は?

 提出された回答は予想外に多く、広範囲に及んでいたので驚きました。

 例えば、クリエーターの創作方法、スケジュール管理方法、制作会社の経営、ビジネスモデル、作品制作上の戦略とスタッフ間のコンセンサス、セクション別の興味とこだわり、制作現場の組織―プロジェクトチーム制とセクション制のありかた、制作体制と生産性及びクオリティーの関係、メインスタッフはどのように選ばれるのか、人気作品の傾向、タイトルのつけ方、設定制作の仕事、シナリオライターに必要な資質、打ち合わせへの参加姿勢、放映と配信の現状、違法視聴について、地方と都市部の視聴格差、視聴環境の変化と視聴者の欲求の変化、放映枠数について、ビデオグラムの価格設定について、国内作画のキャパシティー、デジタル化と求められる品質向上、デジタル化とセクションがカバーする領域の変化…etc.
今年の春入社した制作の質問だけでも、こんなに広範囲にわたってアニメーション業界に興味を持っているんですね。

 僕がこの仕事を始めたころの興味は作品を作ることばかりで、ビジネス的なことには全く関心がなかった。それも酷い話だけれど、僕に比べたら若い奴は大したものだなあと感心したわけです。
自分は阿呆だから20年以上続けていられるんじゃないか。ひょっとすると制作は阿呆のほうが長続きするんじゃないか? そんな自説を立ててみたり。

 じゃあ、手始めに入社3か月の新人の興味に答える形で、週一回ミーティングを始めてみましょう。
あ、勘違いしないで。俺が講義するわけじゃないよ。寝ちゃうだろうし身にならないから。
今後入ってくる制作にもこの取組が継承されることを考えながらテキストを作ってみようと思います。でも、マニュアルはつくらない。知識に繋がる問題をいっぱい出して調べてもらいます。
グループでの考察もしてもらおうと思います。
導き出した結論を実践してみるのもおもしろいんじゃないかな。
結果、今後の課題への対応力が身に付くようなものにしたいと思います。
僕の興味は、そんな取組を企業文化として定着させることにあります。

 質問②の先輩から後輩への希望は、モラルや社会常識についてのことが多かったですね(笑)
希望に胸膨らませる新人と、現実的な先輩との差が回答にもよく出ていました。

木, 7月 12 2012 » P.A.WORKS Blog

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