言葉が足りない男
新年明けましておめでとうございます。
脂肪を敷いたカーペットの上をゴロゴロと転がっていたら、体にいっぱいくっついちゃった正月休みでした。
まあ、毎年のことですね。
ここに埋もれると恐怖体験のようですが、いつもの日記です。
正月に会った高校時代の友人に、「おまえ、昔のことは全部忘れてるな」と、指摘され、「全部忘れちゃう自覚があるからブログに記録しているのだ」と言い訳してみたものの、何故か僕の書いたブログの内容を、読んだ友人の方が細かく覚えていたわけで…。
そんな訳で、12月28日に富山の宇奈月温泉で行われた忘年会の挨拶から思い出して記録しておきます。
12月26月曜日は【Another】の試写会でした。その後の食事会の席で、
「堀川さんは女性クリエーターの褒め方が足りない。それではだめだ。女性を褒め続けることが男の仕事でしょう?」と、角川書店の女性編集者に責められまして。
いや、俺、口下手だし、ボキャ貧だし…、言葉が足りないと云うことは昭和の男として自覚しているのですが、それは言葉にすると小っ恥ずかしいといいますか…。
でもその時、ああ、そう云うことだったのか、と気づきまして。
この指摘を作品のファンに置き換えてみると、これからのアニメーション作品に求められていることは、放映時の情熱的な告白だけではなく、「褒め言葉=ファンが欲しい情報」を発信し続ける作品なんでしょうね。
作品を好きになってくれたファンの気持ちに応える情報を提供し続けることも、発信する僕らがこれから考えることなのかもしれません。
例えば、これからの作品には、作り手とファンが良好な関係を築く上で、定期的に作品のアニバーサリー的な何かがあってもいいんじゃないか。
放映後にビデオグラムを販売したらお終いでは、作品に視聴以上の付加価値を求める今のファンには直ぐに忘れられてしまうのでしょうね。
そういった意味では、動き始めた【花咲くいろは】スペシャルも、そんな位置づけの作品になると思います。
私生活では面倒くさがりで言葉たらずの男性諸君も、仕事なのでサービス精神で頑張りましょう。
今後目指すことの一つを、何となく気づかせてくれた敏腕女性編集者の言葉でした。
みなさん、今年一年ありがとうございました。来年もがんばりましょう。
(この後、吉原が「褒めすぎると女性から信用されなくなる」と挨拶したことで、僕の頭は一瞬にして混乱するのでした…笑)