P.A.WORKS Blog

湯涌ぼんぼり祭りで・・・②

昨日のお祭りことは覚えているうちに書き留めておこうと思います。

湯涌の方々から『花咲くいろは』の作中に出てくる『ぼんぼり祭り』を再現してみたいと云う発案を受けて、P.A.WORKSからは菊池専務と水田(肩書は「全部」)が実行委員会に参加させていただきました。

「お祭り男が、お祭りを作った男になる。専務、これ、ひょっとして凄いことじゃない?」

そんな激励の一言を投げかけることが僕の最大の仕事でした。

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『ぼんぼり祭り』はご存知のように作中で描かれたお祭りです。

実際のお祭りからは、実行委員会のみなさんが作中で描かれるお祭りに近づけようとしてくれた大変な努力が窺われました。

手持ちぼんぼりのデザインに合わせて一人の職人さんが、コツコツと一つずつ手作りで1000個もの木枠を作ってくれたり、

美術設定に合わせて扇階段が沢山のぼんぼりで美しく彩られたり、玉泉湖に浮島を組み上げてくれたり。

屋台の紅生姜ハートマーク焼きそばも売られていましたね。

最終話の放映を見て実行委員会のみなさんは、描かれているぼんぼりの数に愕然としたらしいです(笑・・・ったら叱られますね)

放映からお祭りまで日が無い中で、ぼんぼりの数を増やすために急遽色んなアイデアを出し合ってくれたのではないでしょうか。

その奮闘が、あの湖面に映る無数のぼんぼりと、お焚き上げの光景になったんですね。

夜になって、気温もグッと下がった山間の凛とした空気の中で、玉泉湖を中心とした幻想的な空間に反響する美しくも厳かな祝詞に心揺さぶられて、

『この感性は日本人に受け継がれる特有のものなんじゃないだろうか』

何故かしみじみと誇らしげな涙目で聴いておりました。

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ここまで「ぼんぼり祭り」を本格的なお祭りにしてくれた関係者の努力に、作品の舞台のモデルになったことで得た注目を一過性のものにしない、という気概を感じます。

本編#24のプールサイドの縁と皐月の会話のようですね。

あ、湯涌の若旦那衆はもっと陽気で活力のある人たちでした。

 

作品が終わっても、このお祭りは地元の人々の力によって、長く続けてもらえるものにしたい。

製作側も協力させていただく上でそのことをとても意識しました。

その為、アニメキャラのデザイン的な要素を極力排除した神事に落ち着いたのだと思います。

 作品の寿命とお祭りの寿命では、測る物差しが違いますからね。

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一つのお祭りが作り上げられる様を見ていて、頻繁に、実に頻繁に打ち合わせを重ねるものだなあと思いました。

この密接な関係を築くには、距離的にもP.A.本社と湯涌温泉が離れていては難しかったと思います。

ナガッチョPも打ち合わせの為に何度も金沢に足を運んでくれましたけどね。

ああ、そうか。

城端にも大きなお祭りが春と秋にあり、その為に子供の頃から踊りや演奏の練習が重ねられますが、日本ではお祭りを作り上げることを通じて地域の人々の関係が築き上げられてきたんでしょうね。

老人や青壮年、子供たちの共同作業で作り上げられるお祭りの多い田舎ほど、長い年月をかけて強い絆が築かれるのか。

そんな地域の共同作業が失われていく時代の流れの中で、一つのお祭りが誕生したことが、湯涌の人々にとって意味のあることでありますように。

「ぼんぼり祭り」が地元の人々によって長く継承されるお祭りになりますように。

火, 10月 11 2011 » P.A.WORKS Blog

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