湯涌ぼんぼり祭りで・・・①
『花咲くいろは』の舞台、湯乃鷺温泉のモデルとなった金沢の湯涌温泉で、
作中のお祭りを再現した「ぼんぼり祭り」が開催されました。
初めてのことで参加人数が予測できない中、事故が無いことばかりを祈っていましたが、
晴天に恵まれ、大勢の参加者に見守られ、粛々と神事を終えられたことを
神様に感謝いたします。
このお祭りに向けて何カ月も取り組んで来られた関係者のみなさま、お疲れさまでした。
そんなに簡単には言い表せないのですが、最大限の慰労を表現する語彙が見つかりません・・・。
今晩は何も考えずにゆっくり休んでください。
P.A.WORKSからもイベントスタッフとして大勢参加しました。
制作もクリエーターも、直にファンと触れ合う機会が持てたのはよかったと思います。
以前試写会に参加する機会があって、そこには作品を作って納品するだけでは感じられないものがあると思いました。
誰に向かって作っているのか。視聴後にどんな感想を持ってくれたか。
その場をファンと共有すると、責任や感謝の気持ちが、考えるだけのものとは全く違いますね。ダイレクトに感じることができます。
今回は試写会ではありませんが、僕も含めてスタッフは、あの群衆の中に埋もれて、『このモブを描けと言われなくてよかった…』と、ホッとしただけではなく、
『花咲くいろは』は、こんなに大勢の人々が足を運んでみようと思ってくれる作品になっていたんだと気付かされたと思います。
最終回ではそんな「ぼんぼり祭り」のシーンを描くことができたんだ。
これは作り手にはとても大切なイメージです。
今日机の上で描いている大変な動画が放映されたら、見知らぬ誰かが笑ってくれる。
その笑顔を想像しながら描く。
今日うんざりしながら描いても描いても終わらない群衆シーンを描き続けている。
でも、このお祭りのように、そのシーンに心を動かされた数千人の人々が、作品のお祭りを体感したくて集まってくれる。
その光景を想像しながらもう一枚頑張って描く。
このイメージを具体的に体験できたのだから、今回イベントに参加してくれたスタッフのみなさんは、慣れない仕事でヘトヘトになったとは思いますが、机に向かっているときの心の拠り所を一つ獲得できたと思いますよ。
今後も直に触れ合う機会を大切にしたいですね。