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女将だってずっと迷っているし

安藤監督から役者のみなさん一人一人に花束が手渡されて、『花咲くいろは』のアフレコは全て終了しました。

『花咲くいろは』の声優チームはこれで解散です。

喜翆荘のメンバー同様、家族的な繋がりを感じさせてくれるアフレコ現場だったので、ちょっと寂しくなります。

感傷にひたりたいところですが、映像はまだこれからが山場なので、一ヶ月後にもう一度スタッフが集まって作品の完成を喜べる日までお預けです。

 

アフレコ後にささやかな食事会をしました。

「スイは演じながら自分もいろいろと考えさせられる役でした」

スイ役の久保田民絵さんが思うところをいろいろ話してくれました。

頼りない息子の母であり、旅館の女将でもあり、自分がしっかりしなければならない立場なので弱いところも晒すことができず、

完成された人間ではなく、子供たちに後ろめたさもあり、今もずっと迷いながら選択をし続けている人間らしいキャラクターですよね。

 

『花咲くいろは』は青春お仕事ストーリーです。

お仕事ストーリーを作りながら、現実の仕事-足元に目をやってしまいます。

この現状で高邁なテーマを作品にする資格が自分にあるのだろうかと。

20年ほど前、ベテランの脚本家に「自分の出来ていないことをテーマとして語るのは何処か後ろめたさがあるものですか?」

と訊いてみたら、何も答えず笑われてしまいました。

同席していた監督に「お前は阿呆か」と。

 

今、自分が同じことを訊かれたら、質問にどう向き合うだろうか。

あの頃と変わっていないからなあ。

出来ていなくても、鞭打って無力感を乗り越える姿を晒そう。

水, 8月 24 2011 » P.A.WORKS Blog

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