電話のお手本
最近ちょっと気になっている事がありまして。
制作が電話をしているとき、僕は聴き耳を立てるんですね。
それで状況を把握しているのですが、どうも最近は備え付けの固定電話ではなく、席を離れて子機や携帯で電話をする制作の姿を良くみかけます。
そんなとき僕は疑うわけです。
『むむむむ、何故席を離れる…人に聴かれたくないのか? なにかトラブったのか?』
先日制作の相馬に訊いて見ました。
「最近席を離れて電話をしているやつが多いよなあ。俺に聴かれちゃマズイ電話があるのか?」
「Angel Beats!のときは聴かれちゃマズイ電話がいっぱいありましたね。監督との電話は特に」
「何だとう!」
ま、それは過ぎたこと。
経験の浅い新人制作は、電話でどんな交渉をすればいいのか分らないと思うんです。
先輩は電話で相手とコミュニケーションをとりながら、スケジュールを詰めていく様を意図的に新人に聴かせるべきだと思うんですよね。
それで教える手間も省けるというもの。
新人は聴き耳を立てて、そこから交渉術を盗むのです。
堂々巡りの話をボソボソと繰り返したり、人に聴かせられない電話ばかりしている先輩に仕事ができる制作はいないのです。
スケジュール交渉もトラブルの対応も、快活に電話で話す制作ブースを目指そう。
そう考えると、『花いろ』音響制作会社マジックカプセルの田中理恵さんは身近なお手本です。
緒花の倍くらい大きな声かな。
辻Pと電話している会話の内容は、受話器を通して制作全員で情報共有できるほどです。