P.A.WORKS Blog

農耕アニメーション

先日取材がありまた。

アニメーションを産業で分類すると、サービス業でもあり、製造業でもあり、農業でもあるような…、とその場の思いつきで言いまして。

どのようなところが農業なのかと問われれば、現場や人を育てて体感していることかなあと思うのです。

15年程前に「俺は狩猟民族だけど、堀川さんは農耕民族だね」と言われたことを思い出しました。

種を撒いて、お天道様任せで育つよう祈っている姿でしょうかね。

「守株」では無いと思うのですが。

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砺波平野の金色の麦(6月上旬)

『世界の食糧危機を救った男・稲塚権次郎の生涯』という本を読みました。

稲塚さんは1897年(明治30年)城端生まれ。米や麦の品種改良に功績を残した偉人。

彼が育てた半矮性(背丈の低い)の小麦農林十号が、戦後世界の食料危機を救った「緑の革命」に影響を与えたことで注目された人です。

農林十号の育種には約10年を費やし、この小麦が世界で脚光を浴びたのはそれから30年後のことなのだそうです。

信念と情熱と忍耐力があったのでしょうね。

 

著者千田篤さんの面白い考察がありました。

僕らの年代が幼少の頃に口ずさんだドリフターズの【誰かさんと誰かさん】という曲があります。

スコットランド民謡で、原曲の歌詞はロバート・バーンズの『ライ麦畑で』。

昔の麦は丈が高くて逢引には好都合。隠れてキスもできたからこの詩が生まれたけれど、

権次郎さんの小麦農林十号から短稈の小麦が世界に普及して、今では麦畑での逢引はできなくなった。

世界の食料危機回避が恋人達の邪魔をした、というもの。

アニメーションの人材育成は、これからの恋人達に何をもたらすのでしょうか。

日, 7月 17 2011 » P.A.WORKS Blog

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