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次郎丸の宿代返済計画

『旅館再生』(著:桐山秀樹)によると、旅館に缶詰にされた作家は、評論家の小林秀雄が第一号なのだそうです。1947年のこと。

その場合は出版社が宿代を支払ってくれるのでしょうが、昔から温泉旅館に長逗留する小説家もみなそうだったのかしらん。

宿代だって馬鹿にならないですよね。

温泉旅館を舞台にした作品が多い川端康成は、学生時代から伊豆に通っていたらしいのですが、誰が立替えていたのだろう。

その頃の日記でも残っていれば、これから宿代返済に勤しむ次郎丸には役立つのにな。

 

京都の名物女将の書『おこしやす』(著:田口八重)からは、旅館で執筆する川端康成の気難しそうな人柄と仕事ぶりが窺えます。

緒花たちと同年代の少女が温泉旅館で働く姿を描いた『温泉宿』は、今から80年ほど前に書かれた作品ですが、「明日も元気に頑張ろう!」とは程遠い環境でした…。

ヒロインたちが生まれたのが今の時代で良かった。

火, 4月 19 2011 » P.A.WORKS Blog

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