P.A.WORKS Blog

昭和のアイデア

10年目の業務日誌で、「伝統工芸と言われるほど細々とでも、アニメーションを刺戟的な創作環境で作り続けることができる」と云うささやかな目標を立てました。

 

ビジョンと制作の日常業務を繋げるため、まず制作会議で、アニメーションの制作会社の経営はどのようになりたっているか、という話を3回に分けてしてみました。

設立から10年間の経営で学んだこと、製作委員会のメンバーになって学んだことを話してみる。

会議には全員電卓持参。計算問題を沢山出す。

 

その基礎知識の上で、P.A.WORKSが今後も作品を作り続けるために、制作が日常業務以外に中長期視野で考えることを2つ提案する。

1つ目は、制作費の使い方。制作工程とコストの見直し。

2つ目は、3年後以降、ビデオグラムの売上に過度に依存しないビジネスモデルの考案。

 

1つ目は比較的取り組みやすい問題。

「作品のクオリティーに貢献しないコストとは何か?」

これを正月明けの制作会議までの課題にしてみました。

例えば「リテーク率を現在の20%にする」という目標を立てた場合、解決するには膨大なデータ分析と現場への忍耐強いフィードバックを必要とします。

でも、制作がクオリティーコントロールに貢献するというのは、無駄に徹夜で走り回ることではなく、そういった陰のファインプレーに時間を割くことだと思うのです。

この取り組みを目に見える形にするまでに半年かかるかな。

 

2つ目は、現状のビジネスモデルでは、制作費のリクープがどれほどビデオグラムに依存しているか。

ビデオグラム市場がこの数年でどのように衰退しているか、という話から、アニメーション作品が今後もビジネスとなり得るためには、作品にどんな新しい価値が必要かを考えようというものです。

 

最近よく「堀川さんは昭和の考え」と言われます。ああそうさ。

これから制作現場には平成生まれの新人が入ってきます。

今後アニメーション作品の市場を支える若い世代が、どんな価値を求めているかを知るには、昭和の考えではなく若い彼らのアイデアが必要なのです。

それが会議の中で見えてくればいいかな。

その話になるまでに、今よりもっと活発な意見が出る会議を目指そう。

金, 12月 24 2010 » P.A.WORKS Blog

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