P.A.WORKS Blog

花咲く舞台袖・Q&A④ 10th Anniversary

安藤監督の机に1話のアフレコ台本が届きました。

原画チェックもラストスパート。

 1210-1

Q:P.A.WORKS 10周年記念作品として作ることになった経緯は?

A: 音響スタジオ、東京テレビセンター1Fの喫茶店でナガッチョから

「『true tears』の次はオリジナルやらない?」

と誘いを受けたのは2008年のことでした。

この御時勢オリジナル企画が簡単に成立するもんか。

Pたるもの軽口は慎んだほうがいい。

それは違うな。

人を気持ちよくさせる軽口はPの商売道具である。

 

・・・・・だが、待てよ。

初元請け作品『true tears』の話を持って、クライアントらしからぬ怪しい風体で

東京事務所に現れたときにも、

「テーマ以外好きに作っていいから青春ものをやらない?」

眉唾だぞ…。

現場が動き出した後から前言撤回はよくある話。

 

結果、企画が転がり出してからも最後まで軌道修正はなかった。

今度はオリジナルですと?

「やりたいですとも」

オリジナル企画制作のチャンスが貰えるのは光栄なこと。

でも、このタイミングだろうか?

無名の弱小P.A.WORKSが作ったオリジナル作品を、見ようと思って貰えるだろうか。

もう暫く元請作品の実績ができるまで企画は温めていよう。

P.A.WORKSが作るオリジナルならとりあえず1話は見てやるか、

と思われるくらいになりたい。

その間に『CANAAN』と『Angel Beats!』の制作が先に決まりました。

そろそろかな。

 

「ナガッチョあの話、忘れてないよね?」

「オリジナル作らせてくれるって言ったよね?」

「あれはウソ?」

会社を辞めたナガッチョは企画成立に向けて奔走してくれました。

「この企画をP.A.WORKS10周年企画にしましょう」

そう言うナガッチョは僕のカテゴリで良い人に分類されました。

ウソつきではないのである。大きな腹が据わっている。

ブログの更新予定にはいつも裏切られるけれど、

あれはウソつきではなくだらしないのである。

それは見た目で判断できる。

だから皆さん、彼のtwitterをフォローして、1年くらいで飽きていく過程を見届けてあげてください。

 

『花咲くいろは』がP.A.WORKS設立10周年の作品になったのは偶然です。

偶然だけれど、オリジナル作品であることと、10周年の節目に制作する作品になったことで、P.A.WORKSにとって大きな意味が付加されました。

設立から10年、現場で成長する若者を見て考えてきたことを形にしておきたい。

今後P.A.WORKSが作るアニメーション作品の価値(ファンはアニメーション作品に何を求めているか―作品とファンと制作会社の距離)を考える試金石にしたい。

これが僕のこのプロジェクトの戦略です。

土, 12月 11 2010 » P.A.WORKS Blog

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