P.A.WORKS Blog

花咲く舞台袖・Q&A② 温泉旅館

Q:何故温泉旅館が舞台になったのか? 

A: 初めから話せば長くなる。企画成立までを10字以内で纏めると、

いろいろあった。

いろいろあった後、ようやく企画成立の見通しが立ったので、

岡田麿里さんにシリーズ構成をお願いすることになったところから。

まず、僕のアイデアを聞いてもらいました。

●地方都市の小さな宅配企業で働くヒロインが、宅配用特殊小型飛行機に乗って、誰かのために色んなモノを運ぶ話にしたい。

●毎回アクションシーンの見せ場が欲しい。

厳寒吹雪の黒部ダムにモノを届けたり、訳あり弁当を届けたり、日本海上空で小松基地の戦闘機に助けられたり。

●提案した各話のテーマは全部P.A.の制作現場で見てきたこと、感じたこと。

●ヒロインは腰かけのつもりで始めた宅配の仕事だけれど、その中に見つけるものがある。やりたい仕事と人から喜ばれる仕事。

●描いて欲しいのは、働くことを通して未来と向き合う前向きなヒロインと、周りのスタッフとのチームワーク。

●深夜に見終わった後、『明日も頑張ろう』って気分になる作品。

●作品のイメージソングはこんな曲。

 1208-1

 何度か打ち合わせを重ねている間も岡田さんは逡巡しているようでした。

それは良い話にはなるけれど…。

僕の提案のままでは、ヒロインが今回は「何を運ぶか」、「どんな障害を乗り越えるか」のシチュエーションアイデアが見どころとなって、人間ドラマ、キャラクターが立たないことを懸念したのかもしれません。

「舞台を温泉旅館に変えたいんですけど」

「!!」

岡田麿里さんが得意とするフィールドで活き活きと描かれた方が、結果的には魅力的なヒロインになるに違いありません。

「僕のやりたいテーマは全部入れられますか?」

「入ります」

「じゃ、温泉旅館で」

ヒロインが運ぶものはお膳になり、握るのは操縦桿から雑巾になりました。

アクションは…まぁ、『CANAAN』で充分やったしね。

舞台が小さな温泉旅館になったことで、そこで働く従業員の疑似家族的な人間関係が描けるかな、とも思いました。

当初のジェット便企画から引き継がれた部分、

ヒロインたちの青春、仕事と恋愛とチームワーク。

それに加えて、喜翆荘の女将スイ、母皐月、緒花の、

四十万家女三代の物語が岡田麿里節で盛られたことで、

この作品の器はひと回り大きくなったように思います。

 

そんな訳で、Q:何故温泉旅館ば舞台になったのか?

A:「だって岡…」

木, 12月 9 2010 » P.A.WORKS Blog

Top Footer