P.A.WORKS Blog

取れない絵札

ネットで注文した『四畳半神話大系』のDVDが届きました。

いろはかるたの特典がついていました。

これは深い読み札なので、最後まで静聴してからしか絵札に手を伸ばしてはいけません。

 

例えば【を】

小津をみたまえ。(中略)腰の据わっていない秀才よりも、腰の据わっている阿呆のほうが、結局は人生を有意義に過ごすものだよ(樋口師匠)

 

うむ。映画の制作現場では正しいか正しくないかよりも、最後はこいつと一蓮托生と‘感じる’ことができるかどうかで繋がっています。

トラブルが茶飯事の現場は、己に責任が及ばないよう立ち回る利口者には居心地の悪い場所です。

最後まで逃げない阿呆、それでも楽しむ阿呆は可愛い。

B級映画から滲み出るエネルギーは、そんな阿呆の血のパワーなのでしょう。

 

ちょうど10年前、田舎に帰ってこの会社を設立した頃、町の大先輩から助言をいただきまして。

「なにか成そうとするならば、若者、馬鹿者、他所者だぞ」

「はい」

10年前の自分は三拍子そろっていましたから。

 

10年経って、この3つは事を成す為の必要十分条件ではないことが薄々わかってきました。

『ハムレット』で道化が、行為にも3つあると語っていましたね。

今後「成す」はずが、「やらかす」結果に終わることも充分あり得る。

この業界ではしょっちゅうである。

それでも元気な若者よ、走っているときは自信満々の阿呆たれ。

自覚する阿呆、考える阿呆ならなお可愛い。

水, 10月 27 2010 » P.A.WORKS Blog

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